戦います

4/5
前へ
/42ページ
次へ
カイ『ふぅ………また一からやり直しか……』 あの後、しばらくクウを慰めていたため、席を離れていた。 カイ『クウに悪気は無かったとはいえ……また一段目からは辛いなぁ……』 再びピラミッドを作りはじめ、失敗もなく先程より早く一段目を完成する事には成功した。 カイ『よ……よし、ノーミス……』 かなりの神経を使ったためカイ自身も疲れていた。 カイ『さっきの遅れを取り返す為にも早く作らなきゃ……』 自分自身にムチをいれ、二段目に取り掛かった。 さっきのような事故も考え周りを見渡し、作業を再開する。 カイ『ていうか……あの黒装束(P16参照)は何者なんだ?いきなり紙を渡して……』 今回の作業の発端に対して愚痴をこぼす。 カイ『だいたいなんでトランプで五段ピラミッドなんだ?』 ガンッ! ?『……………』 バサササッ……… 机に誰かぶつかった音ともにピラミッドが虚しい音をたて崩れ落ちた。 カイ『あぁぁぁぁ!!誰だよ、今度はぁ!!』 悲痛と怒りを混ぜた感情がカイを襲う、そして最大の怒りを込め犯人の方を睨みつける。 ツクミ『何を馬鹿みたいに叫んでいるんだ……』 プツン……… 何かが切れた音をカイのみが確認した。 それと同時に今までの怒りが込み上げてきた。 カイ『テメェ!!僕がどんだけこれ作るのに苦労したと思ってんだよ!!』 ツクミ『知るか!だいたいお前がこんな人の出入りが多い場所で作るからいけないんだろ!!』 カイ『やかましい!!ここが1番作りやすいんだよ!それとぶつかった時声出さなかったよな!絶対わざとだろ!!』 ツクミ『人聞きの悪い事を言うな!わざとな訳無いだろ!!』 二人の喧嘩は激しさを増した。 そして、カイはトランプケースを掴み。 カイ『もうやってられっか!』 おもいっきりたたき付けた。 ガンッ! リク『……いたっ!』 その後、カイがどうなったかは誰も知らない………
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加