初めてのお仕事

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「やっぱりこうなるか…。ふぅ」 一息ついたとたん綾の目の色が変わった。素早く動き次々と部員たちを蹴散らしていく。そして残るは原野だけとなった。 「先輩まだ抵抗しますか?」 黙って俯く原野にはもう抵抗する意志が見られなかった。 「後は成宮たちだな」 ************** 「中野先生、更衣室の鍵をお借りしたいのですが」 「終わったらすぐに返しに来いよ」 「はい、ありがとうございます」 若菜は中野に礼を述べ教官室をでていった。 「夏川か。生徒会の役員も欲しかったんだよ。俺の言いなりになるやつが…」 パソコン画面を見ながらにやりと笑う中野。その画面には女子生徒が着替えている様子が撮されていた。
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