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それなりに都会のそれなりに大きい公園でそれなりに日が落ちかけた頃、貴也はそれなりに大きいため息をついた。
「レベル1フェーズ4ってとこか……楽勝だな」
と目の前に視線を送る。そこにはふわふわと浮遊するかぼちゃの頭に薄汚い布を羽織った木の体。それに物騒な1m程の鎌を持った存在がいた。
鎌の刃の部分だけで50cm以上はありそうで、あんなモノで首を刈られたら体から頭がおさらばするのは明らかだった。
「まるでハロウィンだな」
貴也はあきれたように呟く。
大方、大量のエーテルに反応してフェーズが上がったはぐれだろう。
最近そんなはぐれを狩る頻度が高い気がする。
ぼんやりとそんなことを考えている間にかぼちゃ頭は音もなく目の前に近づいていた。
「やれやれ。せっかちな奴だ」
その言葉はかぼちゃ頭に届いた様子はなく、持っている鎌を振り上げていた。
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