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セリスは、一年A組という標識を見つけると、その場へ急いだ。
部屋の中は、既にほとんどの生徒が揃っており、友達同士等で談話をしていた。
セリスは教室の中へ入ると、黒板に書かれている席の場所を見た。
どうやら彼女の席は、窓側の一番後ろらしい。
自分の席に向かうと、ほとんどの生徒の目を釘付けにしていた。
(ジロジロ見ないでよ…)
セリスは席に座り、しばらくすると、一人の男子生徒が近づいて来た。
「綺麗だ!!僕と付き合ってくれないか!?」
ドストレートに告白をされてしまったセリスは、嫌そうな顔をしながら…。
「近寄るな…。ゲスが」
女性とは思えない、汚い言葉を発した。
すると男子生徒は、ワナワナと震えながら…。
「うわぁぁぁ!?」
と、叫びながら窓から飛び降りた。
ちなみにここは二階であり、それなりに高い。
セリス以外の生徒はその光景に驚き、全員が窓から下を見た。
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