マッチョ売りの少女

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「どうもぉ、仲良くやってる?」 喜恵ちゃんのお母さんがお菓子とお茶を持ってやって来た。 「お邪魔してます」 「宗一郎君ありがとねぇ、こんなのと友達になってくれて。こら喜恵!!またアンタ部屋オイルだらけにして!!」 「はあぁ…!」 「『はあぁ…!』じゃない!!そんなポージングとってないで人の話聞きなさい!!ホントごめんなさいねぇ宗一郎君」 「大丈夫です。大概の事には慣れてます」 「急にこんな事始めだして…、反抗期かしらね…?」 「何をもって反抗期と判断しました?」 「おう邪魔するぜぃ!」 次に入って来たのは喜恵ちゃんのお父さん。植木屋さんをやってる。 「ハッハッハ!!またずいぶんムキムキになったモンだな!!体を鍛えるこたぁいいこった!!」 「こんなムキムキだとモテない…、でも筋トレが止まらない…」 「まぁ若いってのはそんなもんだ!!これ以上やっちゃあダメだと思ってても止まらない!!オレも若い頃は母ちゃんが『もうダメ』って悲鳴あげても毎晩毎晩…!」 「アンタ!!」 「照れんな母ちゃん!!それで喜恵こさえたんだから!!ハッハッハ!!」 喜恵パパの性格は見て分かる通り、お気楽シモネタオヤジである。
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