無くした記憶2

2/2
前へ
/35ページ
次へ
「遅い……ソフト部今日は練習長引いてるのか??…………まさか…朝のが本当になってるんじゃ……。」 野球部は練習が終わり、隼人とも別れ、蓮は校門でいつものように葵を待っていた。 「……ちょっと見に行ってみるか…。」 ソフト部の様子を見に、蓮はソフト部のグラウンドに向かった。 「…声がしない…今終わったのか??」 木の影からグラウンドを除いてみると、なにやら部員がホームベースのところに集まっている。蓮が近付いて行ってみると、部員のほとんどが泣いていた。 「なぁソフト部、練習はもう終わったのか??」 蓮が話し掛けると、部員が集まっている中心で下を向いたまま、人より泣いていた1年生らしい子が顔をあげた。 「どうしたんだ?それより…井上葵はいるか??」 蓮のその言葉にビクッと反応して、目を逸らした。 「……どうした??」 様子がおかしいと思い、蓮は部員の集まりの中心いらへんを見てみるとそこには………… ホームベースに赤い斑点が散らばっていた……………―――    
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加