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「誰だぁ~…朝から馬鹿でかい声出してるのは…廊下までまる聞こえだぞ…」
と教室の扉を開けながら担任の越智杏奈が入ってきた。
「塚本くんと井上さんでーす。」
と、隼人は聞こえるように少し大きな声で言いながら蓮と葵を指差した。
「『はぁ!?違っ!!(こいつ/こっち/がうるさいんですょ!!』」
と、お互いに指を差しながら言う。あまりの2人の息のぴったりにクラスの人たちはクスクス笑っている。千佳も隼人も、笑いを堪えている。
「本当に2人は仲がィィねぇ~…」
越智も顔は笑っているが、声が笑っていない…。蓮と葵は身の危険を感じ、縮こまる。
「2人ゎ今日の部活辛くなるのかなぁ~…」
と、横目で蓮と葵を見ながら妖しく笑う。
「『…すいませんでした……』」
今まで黙って立っていた2人は静かに席に座り、小さな声で謝った。すると越智は出席名簿を開きながら元気な声で言った。
「そんじゃあ出席とるよ!!みんな座りな!!」
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