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黒板には、５人グループを８つ作るように書かれていた。
男子４、女子４。
あたしは再び愛美達の顔を見た。
あたし達はいつも４人でいる。
だから、先生の決めた通りにするならば、誰か１人足さなきゃいけないってこと。
男子はどうか知らないけれど、女子20人をたった４つに分けるなんて、結構無理がある気がするんだけどな。
「で、あたし達は誰足すの？」
「さすが円香、わかってるぅ」
愛美はニコッと笑って、あたしの前の席に腰を下ろした。
「今日も来てないけどさ、多分古澤(ﾌﾙｻﾜ)さん、どこにも入れないと思うんだよね」
「うん？」
古澤さんっていうのは、中１の時からあまり学校に来ていない子だ。
始業式に顔を見てから５月の今日まで、登校して来たのを見たことがない。
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