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教室を見回すと、あたし達の他に既に5人グループがひとつ、あとは10人が固まって何やら話している。
3人グループが2つ、4人グループが1つ、10人をどう分けるか話し合っているんだろう。
こだわりのないグループはそうしてうまくやっているようなので、人数的に中途半端なのはあたし達だけ、ってことか。
「別に、いいよ。当日も来るかどうか、判んないだろうし」
「だよね。じゃああたし、他のグループにもそう言って来る」
踵を返した愛美の背中を目で追った。
愛美の言葉を聞いて、他のグループの子達はホッとしたような笑顔を見せている。
誰がどう考えたって古澤さんみたいな子はうちのグループに入るしかないんだけど、いざ決めるとなると誰かが言い出さなければ決まるもんじゃない。
だからあたし達が自らそう決めることで、15人はあたし達に「古澤さんお願い出来る?」と訊かなくて済んだわけだ。
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