プロローグ的な何か

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「晃の攻撃!! 魔王に200ポイントのダメージ!!魔王を倒した!!」 上記のセリフはゲーム好きなら誰でも知っているRPGゲームのラスボスを倒した時のセリフだ。 ラスボスを倒すといったら そのゲームのいわば終点で その先には何もないのである。 晃は今までに数々の終点を 見てきた、そして気づいた ゲームの世界で何体ラスボスを倒そうと現実は変わらない… 自分、つまり古林晃 (こばやしひかる)が主人公の物語には何の変化も無いのだ 「つまんね…」 エンディングが流れている途中のゲーム機本体の電源を切って立ち上がる。 今日は金曜、明日からは夏休み…もちろん今日は学校がある 俺は几帳面に掛けられた制服に身を包んで唯一の肉親である 母親に声をかけて家を出た
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