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だけど、馬鹿な俺はまた意地を這ってしまうんだ… まだ好きだと認めたくない自分がいて… 『ふ…風呂入ってくる!』 「こら、逃げない」 『うるせぇ!離せ!』 「まだ終わってないよ」 『はぁ?』 朔夜がまた俺の首に噛み付いた 「あいつの印を消すまで…」 『あっ…』 キツく何度も首筋を吸われて… 「憂…」 おかしくなりそうなぐらいドキドキして… 凄く気持ち良くて… たまに聞こえてくる朔夜の息遣いが… 俺を酔わせる ――――――― 「落ちないようにもっと俺に引っ付いて」 『…おう』 狭いベッドでまた朔夜と眠る 前は何ともなかったのに 向き合って眠るだけで凄く緊張する… 「明日…仕事?」 『うん』 「送って行くよ」 『…………うん』 嬉しそうに笑う朔夜が また俺を凄くドキドキさせる 「おやすみ」 『…おやすみ』 少しだけ… ほんの少しだけ幸せを感じた なんとなくだけどそんな感覚だったんだ… 『……』 そして俺は朔夜の胸に顔を埋めた .
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