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彼女が店から出て来た 「美味しかったですね」 『だろ?』 「さっきの人、店長だったんですね」 『そだよ』 「さっきお会計の時、お金はいらないって言われて…」 『…は?』 マジかよっ どうりでお前は出てくるのが早かったのか! 「なんかご馳走になっちゃいました」 あらら… 相当食ったぞ俺… なんか尾澤さんに悪い事したな… 「あっ…私、ここ右なんで…」 『そう…』 一応女だし、遅いから送って行くか… 何かあったら俺が責められてしまう 『じゃあ家まで送るよ』 「本当ですか!?嬉しい!」 彼女は俺に腕を絡まそうとしたが、俺はそれを避けた 『んで、家はどこ?』 「あ…この道真っ直ぐです」 よし、さっさと送ってさっさと帰ろう 『………』 ようやく女の家に着いたけど、 地味に遠かった… 『じゃあ俺はこれで』 「ありがとうございました! あの……」 ん? 上目使いで何故俺を見るんだ… ああ…あれか 『おやすみ』 俺は彼女にキスをした 「―――っ。お、おやすみなさい!」 彼女は顔を真っ赤にして家に入って行った ふ…こんぐらいはしとかないとな また奢ってもらわないかんからな 俺ってマジ最低男 .
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