13533人が本棚に入れています
本棚に追加
「お腹空いた?何か食べる?」
『いえ…結構』
どういう訳か、結局俺は朔夜の家にそのまま居る事になってしまったんだ…
改めて部屋の中をぐるりと見渡してみる
きちんといろいろ整理してるみたいだ
俺の部屋とはえれー違いだ…
「コーヒー入れたけど、飲む?」
目の前にコップを置かれた
まぁコーヒーぐらいなら…
せっかく入れてもらったし
『いただきます』
「そんな気を使わないでよ」
普通使うだろ
『何て言うか…』
そこまで仲良くないし、
何より前回が初対面だし
うーん…何を話したらいいかわからない
あの時は酒が入ってたからベラベラ喋ってただけで…
「尾澤が彼女と来たって言ってたけど、好きな人出来たんだね」
『え!?…いや、別に好きで付き合った訳じゃないんだけど』
「付き合ってるんだ…好きじゃないのに」
何だか説教されてるみたいな気分だぞ
真面目な顔でじっと見られると、妙に緊張してしまう
.
最初のコメントを投稿しよう!