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「お腹空いた?何か食べる?」 『いえ…結構』 どういう訳か、結局俺は朔夜の家にそのまま居る事になってしまったんだ… 改めて部屋の中をぐるりと見渡してみる きちんといろいろ整理してるみたいだ 俺の部屋とはえれー違いだ… 「コーヒー入れたけど、飲む?」 目の前にコップを置かれた まぁコーヒーぐらいなら… せっかく入れてもらったし 『いただきます』 「そんな気を使わないでよ」 普通使うだろ 『何て言うか…』 そこまで仲良くないし、 何より前回が初対面だし うーん…何を話したらいいかわからない あの時は酒が入ってたからベラベラ喋ってただけで… 「尾澤が彼女と来たって言ってたけど、好きな人出来たんだね」 『え!?…いや、別に好きで付き合った訳じゃないんだけど』 「付き合ってるんだ…好きじゃないのに」 何だか説教されてるみたいな気分だぞ 真面目な顔でじっと見られると、妙に緊張してしまう .
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