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「憂さん…昨日何してたんですか?」 次の日、仕事中に彼女に話しかけられた 『あー…ごめん。寝てた』 「一日中ですか?」 しつこいな… 『そうだよ。昨日疲れてたんだよね』 「そうですか…ならいいです。 今日一緒に帰れますか?」 またか… 『ごめん。今日はいいや…』 「何か予定でもあるんですか?」 やばい…マジでうざいかも… 『俺、しつこい人嫌いなんだけど』 「…ごめんなさい」 涙目になる彼女を見ても別に何とも思わない 本当最低な男だよな 「私…不安なんです。憂さんモテるし…」 『…何が言いたいんだよ』 「その…」 『何?他に女がいるとか思ってんの?』 「………」 思ってんだな… 遊びでは付き合うけど二股はした事がないんだぞっ むかついた… 『もういい。仕事の邪魔だから… 君も自分の仕事しなよ』 「憂さん…」 遊びも二股も似たようなもんか… まぁどうでもいいけどね 彼女の視線を感じながら俺は仕事を続けた ――――――― 「お疲れ様でしたー!」 『お疲れ様っす』 仕事が終わり、帰宅準備をする 「あの…」 また彼女が話しかけてきた 『……』 「やっぱり…」 『何?』 「私じゃ…憂さんには相応しくないですか?」 『…知らね』 「だって…」 めんどくせ…帰ろ 『じゃ、お疲れ様でした』 彼女を無視し、店を出た 『…ふん』 めんどくさい彼女なんかいらない 俺は遊びでも楽な付き合いがいいんだ .
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