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頭に包帯を巻いたまま仕事など出来る訳もなく…
結局俺は仕事を休んでそのまま朔夜の家に泊めてもらった…
「犯人探ししない?」
『え?』
また何をいきなり…
読んでいた雑誌を置き、お茶を一口飲んだ
「だってやられたまんまだとムカつくでしょ?」
『…まぁ。でも俺の日ごろの行いが悪かったせいでもあるし…』
「憂はね!でも俺は悪くない。だから犯人探しをするの」
『???』
「俺はやられたらやり返す主義なの。だから…携帯貸してくれない?」
『え?…別にいいけど…』
見られて困る物なんかないしな
「今までの元カノの番号とか消してる?」
『いや…そのまんまだけど…』
ってか一体俺の携帯で何をする気だ?
朔夜は自分のポケットの中からあるものを取り出した
そして得意げにこちらに差し出す
「見て」
『ん?』
………携帯?
「これ、あいつの携帯だよ。」
『へぇ~…って!ええ!?』
「ボコッた時ついでにパクった」
おいおい…
『…で、どうするんだそれ?』
「犯人は憂の元カノなんでしょ?
だから憂の携帯の中にある番号と、あいつの携帯の中にある番号、
お互いに同じ番号があればそいつが犯人なんじゃない?」
朔夜はそう言いながら二つの携帯をいじり出した
なるほど…頭いいな…
ってか何か朔夜が楽しそうに見えるのは気のせい?
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