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ついに仕返しの時がやって来てしまった… 「包帯が見えないようにこれ被って!」 えらく深い帽子を渡された 『…おお』 素直に被る 俺達は車に乗り込んだ 『…約束の時間はまだだろ?何処行くんだよ』 「ちょっと打ち合わせ」 『はぁ?』 打ち合わせって… 一体何をする気だ? 「~♪」 やたら楽しそうに運転をする朔夜 その笑顔がやたら怖いです… 『えっ…ここって…』 「尾澤の居酒屋」 そりゃ見ればわかるけど… とりあえず居酒屋に入る 「いらっしゃい。今日は憂くんも一緒ですか」 『あっこんにちは』 「憂…帽子取って」 『え?あ、ああ』 いきなり言われてとりあえず帽子を脱ぐ 「…どうしたんですかその頭の包帯」 「尾澤…この仕返しがしたいんだ…協力してくれるよね?」 おいおい…いきなり何言ってんだ 突然そんな事言われたって何の事だか尾澤さんはわかるはずないだろっ! 「わかりました。」 っておい! 「では私は何をすれば?」 「とりあえずターゲットの周りにはお客さん入れないで。 あと、ターゲットが酔い潰れるぐらいの強いお酒をいっぱい出して!」 『…何する気だ?』 「憂は気づかれないように離れて見てて。その時が来たら呼ぶから」 相変わらず俺の質問は無視ですか… 「わかりました」 「ターゲットが来たら知らせるからね」 「はい」 返事をした後、すぐに尾澤さんは店の奥に入って行った 「…じゃあ憂は帽子を被ってあっちに座っててよ」 言う事を聞かないと俺が何かされそうな雰囲気だ… とりあえず俺は言われた通りにした 「尾澤…着いたよ。」 男の携帯をポケットにしまい、店の扉が開くのを待つ ターゲットが来たみたいだ 「…わかりました。」 尾澤さんはさっと俺の元カノを席に案内した 陰でこそこそその様子を見てる俺… あー…見た事ある 確かに俺の元カノが店にやって来た .
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