26/44
前へ
/708ページ
次へ
席に着いた瞬間店内をキョロキョロしてる俺の元カノ… 「………」 ついに朔夜が動いた うっすらと黒いサングラスをかけ、 ゆっくり元カノの席へ… 「ねぇ、君ゆみちゃん…?」 「えっ?」 驚いて朔夜を見る 「ごめんね。あいつ、遅れるみたいだから… ここに着くまで相手してあげてって言われて来たんだけど…」 「え!?あ…そうなんだ」 朔夜に見とれる元カノ 「座っていい?」 「あっ…どうぞ!」 朔夜は元カノと向かい合うように座る 俺は二人の会話に集中した 「あの…」 「あいつから聞いたんだけど、今日はお祝いするんでしょ?」 「えっ?ええまぁ…ってかめちゃくちゃカッコイイね。」 「何が?」 「こんなカッコイイ友達がいたなんて…信じられない」 「そんな事ないから…そんなに見ないでよ。」 尾澤さんが二人の席にお酒を運んで来た 「じゃあ…乾杯」 「うん」 元カノはぐいっとお酒を飲んだ 朔夜のグラスの中はただの水… 「凄いね。いい飲みっぷり…俺、お酒強い子好きなんだよね」 「本当?じゃあいっぱい飲んじゃおっかな!」 「うん。もっと飲んで」 元カノはぐいぐい飲みだした サングラス越しから元カノを見つめる 「やだ…そんなに見つめられちゃあ恥ずかしいよ」 「……もっと見たいな。だってゆみちゃん可愛いもん」 俺は噴き出すのを必死に堪えた さっきまでクソ女とか言ってたくせに .
/708ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13532人が本棚に入れています
本棚に追加