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なんだかんだと家に着いてしまった…
ってかこのまま俺んちまで送ってくれるんだと思っていた俺が馬鹿だった
『え…と』
「どうしたの?」
玄関の鍵を開けながら俺を見る
『そろそろ自分んちに帰ろうかなぁ~なんて』
「…何言ってんの?」
動いていた手が止まる
『いやっ…悪いし』
何ビクビクしてんだ俺!?
「ほらっ早く入って」
『えっ!?』
手を引かれほぼ無理矢理家に入れられてしまった
「今日は良く眠れそう」
『は…はぁ』
俺は良く寝れそうにないぞ…
くつろぎモードの朔夜を見て溜息をつく
しかたがない…
『今日もまた泊まらせてもらうけどさ、明日は家に帰るから』
「え?」
『えっじゃなくて…俺、仕事だってあるし…』
「…」
シカトですか
「…その頭じゃ風呂だって入れないでしょ?」
『いや…手を怪我してる訳じゃないから身体ぐらいは洗えるし…』
「ダメ」
『え?』
「誰が包帯を巻くの?」
『包帯なんて…いいよ巻かなくて。大袈裟だし』
俺は外れていた包帯をごみ箱に捨てた
「ああ!!」
ビクッ
『な、なんだよ!?』
「今日の特番見逃した…」
テレビの話かい!!
ダメだ…話を全く聞かない奴だ
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