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とりあえず… 『風呂借りていい?』 「待って!今手が離せないから」 別にあんたの手は必要ないんですけど… 朔夜の後ろを通り過ぎ、脱衣所に行く あっ… 包帯取らなくては頭がふやけてしまう 巻いてあった包帯をゆっくりと外し、 鏡に頭を映した おっ… 全然普通じゃないか! 髪で隠れてて怪我してるようには見えん 手で頭を触ってみる ……… かさぶたが凄い…(泣) 「何してんの?」 『えっ?いや…ってか見ろよほら!傷なんか全然見えねーだろ!?』 頭を下に下げ、朔夜に見せた 「……」 『どう?…って、何脱いでやがるんだ!?』 「え?」 ズボンを降ろそうとしていた手が止まる 「だって…一人で入れないでしょ?」 『俺は保育園児か!! 両手はあいてんだ。一人で入るから!』 「せっかく洗ってあげようと思ったのに…」 『結構です』 「…………チッ」 だから舌打ちをするなっ 「じゃあタオルそこに入ってるから…」 そう言い残して脱衣所を出て行った 奴は何を考えてるか全くわからん… .
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