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お?
また殴られるのか?
殴られて別れれるならいくらでも殴られてやる
『…何?』
「キスして下さい」
は?
何言ってんだこいつ
アホだろ…
「最後に…そしたら諦めますからっ」
泣く泣く俺に訴えかけてくるように言う
女ってわからねーな
キスなんかで別れれるならいくらでもやってやるよ
『…本当だな?』
「………」
小さく頷く
俺は彼女を抱きしめ、彼女の唇にキスをした
『…』
目を閉じる彼女
腕が俺の首に回って来た
……もういいだろ
しかし彼女が俺を離してくれない
しゃーない
終わるまで待つか…
「…ん」
『………』
キスをしながら家に帰ってから何をしようか色々考えた
とりあえず風呂入って…
酒飲んで…
テレビ見て…今日何かやってたっけな~…
『……』
ってかそろそろ止めてもらわないと誰かに見られちまう
彼女を引きはがそうとした時、
車が俺達を横切った
やべっ
急いで彼女を引きはがす
『もういいだろ?じゃあな』
「憂さん……」
彼女を一人残し、俺は彼女に背を向けた
『………ふぅ』
可哀相だけど…
俺は遊びを卒業するんだ
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