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尾澤さんは仕事着じゃなく私服だった… 私服見たの初めてだし 「仕事帰りですか?」 『はい。』 「お疲れ様でした」 『ど、どーも…今日は休みだったんですか?』 「ええ…ですからたまには家で飲むのもいいかなと思いまして…」 だから買いに来たって訳か… 「店以外のお酒を探してるんですけど…」 『あっ…これ美味いっすよ』 カゴに入れていた酒を一本渡した 「……ほう。これは店にはありませんね」 『良かった』 「では私もこれと同じ物を頂くとします。 憂くんのオススメですしね」 尾澤さんは店員を呼んだ 「これと同じ物を5ケース」 『…そんなに飲むんすか?』 「私だけでは飲みきれませんよ」 そりゃそーだ 「ですから一緒に飲みませんか?」 『……え?』 「丁度飲む相手を捜してた所なんですよ」 うっ… 営業スマイルよりスマイルだ… まぁ帰っても一人だし 『…じゃあお言葉に甘えます』 「ありがとう」 自分の酒を買おうとしたら、尾澤さんに止められた 「5ケースもあるんですから買わなくても大丈夫ですよ」 どうやら俺はまたゴチになってしまうらしい… .
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