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徒歩で10分…
酒屋から尾澤さんちまでは近いらしく、
「なかなか重いですね…」
『…ですね』
結局尾澤さんは5ケースどころかさらに3ケース酒を買った
3ケースは俺に…だと
いいのか?
「いいんですよ。憂くんは大切なお客様なんですから」
『ははは…』
普通客にここまでしねーだろっ
「もうすぐ着きますから…頑張って下さい」
『はい』
ケースを抱えながら男二人夜道を歩く姿…
何て怪しいんだ
「ここですよ」
目の前には明らかに高そうなマンション
ってかここって金持ちしか住んでねーって噂のマンションじゃねーか!
「足元に気をつけて」
エレベーターに乗り最上階のボタンを押す
さ…最上階って!
尾澤さん…
あんたは一体何者なんだ…
「さ、どうぞ」
『お、お邪魔します!』
………
家賃を想像しただけで俺は目眩がした
それぐらい尾澤さんの部屋は凄かったんだ
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