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五本目の酒を開けた所で尾澤さんに聞いてみた
『最近…朔夜と会いました?』
「ええ。しょっちゅう店に来ますよ」
『そうですか…』
なんだよ…暇人じゃん
「来るたびに酔い潰れるまで飲んでますね。
あそこまで飲む朔夜は正直初めてです」
『………へぇ』
ぐいっと酒を飲む
「朔夜と何かあったんですか?」
ぶっ!
『べ…別に何もないっすよ』
「私に聞いてきたって事は朔夜と会っていないからでは?」
す…鋭い………
『会ってないって言うか…俺シカトされてるし』
「私でよければ話を聞きますよ」
『いやっ話す程の内容では…」
言える訳がねぇ!!
「…酔い潰れた時ずっと憂くんに嫌われたって言っていましたよ」
え…
飲もうとした手を止める
「無理には聞きませんが…私も朔夜が心配なんですよ」
『………』
「憂くん?」
『…あ、何でもないです』
言える訳ねぇ…
キスされて俺がぶち切れて酷い事言っちまった事なんて…
尾澤さんは酒を飲み干し、次を開ける
釣られて俺も飲み干した
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