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話終わった後、尾澤さんは小さく頷いた 「そうですか…そんな事が」 『…はい』 やはり尾澤さんは大人だ… 変な顔もする事なく、ただ黙って俺の話を最後まで聞いてくれた 『…男同士でキスするって有り得ないっすよね』 「そうですか?」 『え?』 「私は別に何とも思いませんよ。 女の子だって女同士でキスするじゃありませんか」 いや… それとこれとは別で… 「憂くんは朔夜の事が嫌いですか?」 『…別に嫌いとかじゃ』 「ではいいじゃありませんか。私だって男性とキスしますよ」 ………… 『すいません。ちょっと聞こえませんでした』 「またまた…」 …… え…えぇええ 「好きになったのがたまたま男だっただけ… 性別なんて関係ありませんよ」 お…尾澤さんが…… 「不思議と好きになれば性別なんて関係なくなるんですよ」 そうなのか? いやいや 『俺…好きな人出来た事ないんでわかんないっす』 「まだまだこれからですよ」 うーん… って何真面目に考えてんだろ 「では私と試してみますか?」 『へ?』 尾澤さんが俺の近くに寄ってきた 「私とキスしてどうなのか…」 .
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