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私が飛び起きた部屋は明るく、まだそんなに時間が経ってないようだった。
『大丈夫?お姉ちゃん』
トイレに行っていたであろう妹が心配そうに声をかけてきた。
『今……見た?』
私はさっきの少女が夢か現実かわからなくなり、妹に確認してみた。
『なにを?テレビ?』
妹はやっぱり何も見てなかったらしい。
不思議そうにこちらを見ている。
外で母の話し声がした。
慌てて先ほど見た事を言うために廊下に出た。
母は奥さんと話をしていた。
『お母さん!さっき変なん見た!』
私の声に驚き振り向いた母が『なにを?』と困惑した顔で見た。
『さっき……変なん…』
そういって母に近づいた途端立ちくらみをおこし、私は気を失った。
『私を…みつけて…』
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