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少女と
私は目が覚めた。
ゴウンゴウンという轟音が響く。
私は船の上にいた。
蒼い空白い雲…
楽しそうに笑う私の家族。
どこかで見たやりとりをしている。
さっきまで部屋にいた気がしたけど…
嫌な夢でも見ていたようだ。
これから楽しみにしていた家族旅行だというのに、なんて夢だろう。
私は夢を忘れるように海を眺め、家族の会話に交じった。
そして、船着き場についた。
やっぱり見覚えのある景色だった。
『ここ…見たことある…』
私が呟いたので、母が前世に住んでたんかもね。と、笑った。
でも、私の嫌な予感は当たった。
黒いオジサンが話しかけてきたのだ。
船の到着時間は午前11時前…
私は思わず駆け出した。
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