第零章 -プロローグ-

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…結局、その日の朝食は、食べた気がしなかった。 マサラタウン。 絶大な人気を誇り、未だにヒットを続けているゲーム。 ポケットモンスター。 初代のシリーズで、主人公が出発する街。 「とにかく。あんまり博士を待たせちゃだめよ?あの人も忙しいんだから!」 奥で洗い物をしながら母が言う。 洗い物をしながらな所為か水の音が混ざって聞こえてくる。 一体、なんだというのだろうか。 …どうやら、母のあの物言いからすれば、ドッキリではないのだろう。 だとすれば、下手の考え休むに似たり。 「行くしかない…か」 とりあえず身支度を整え、外へと繰り出すことにした。
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