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とりあえず、外に出る。
「…なるほどな」
そして俺は、眉間を抑えた。
記憶の通りであった。
今自分がいる、主人公の家。
そして、隣に建つ、所謂ライバルの家。
そして、ひときわ大きい建物。
オーキド研究所。
その先に畑やら何やらもあるが、その奥に水路が見える。
ここから先に行けば、記憶が正しければグレン島なのだろう。
「段々、思いだしてきた…」
そうして振り返るうちに、色々と思い出されていく。
記憶というのは不思議なものだなと思いながら、とりあえず研究所に向かった。
…行くだけ無駄なのは分かっているのだが。
しかし。
「あ、ケイだよね?やほー」
「初めまして、ケイさん…ですよね」
話しかけてくる、二人の女性。
……あれ?ライバルってもっとこう…
そんな感じで考えていると。
「…どうかしましたか?」
と、金髪の女性に顔を覗きこまれる。
「…いや」
俺は顔を逸らす。
あまり顔をじっと見られるのは精神衛生上よろしくない。
「…それより、博士は?」
そう尋ねると。
「まだ来てないけど?」
と今度は茶色がかった髪の女性が答えた。
…いない事は知ってるけどな。
とりあえずあんたら誰だ。
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