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とりあえず、外に出る。
待ってても、博士は来ないだろう。
「さて…」
ポケモンが生息するであろう草むらへ向かう。
…意外に草長いな。
膝下まで来ている。
そんなもの思いに耽っていると。
「おーい待て、待つんじゃあ!」
「…」
聞こえてきた声に足を止め振り返る。
多分オーキド博士だろう。
ゲームでは声がないから推測ではあるが、見えた姿で、それは確信に変わった。
「危ないところじゃった。草むらでは野生の人形が飛び出す!」
息を整えながらの博士の台詞に疑問が沸く。
「…人形?」
さっきのライバルといい、何かがおかしい。
ポケモンは最新の物に通じているわけではないが、『人形』とは呼ぶまい。
とはいえ権威であるオーキド博士が言い間違えたとも考えにくい。
「…とりあえず儂について来なさい」
「はぁ」
いつの間にか話が進んでいたらしく、博士に連れられ研究所へ向かう。
…考えすぎたか、頭が痛い。
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