第一章 -旅立ち、そして-

5/12
前へ
/94ページ
次へ
二人が選べば自分は自動的に決まる。 その方が楽なので譲ろうと考えたのだが。 「いいよ別に、私は大人だからね!」 「あの、私たちこそ後でいいのでどうぞ先に…」 原作自重、と言ってやりたくなったが、堪えろ俺。 仕方がない。 …もう一度考える。 見た目の話。 ちびれいむ、巫女。 ちびさくや、メイド。 ちびまりさ、魔女。 …普通に考えて戦うのに向いてるのは最後だけな気がする。 他の二体も相応の強さはあるのだろうが、知識がなければただの博打である。 そう考えれば。 「…これで」 「ほう、ちびまりさか!そいつは本当に元気がいいぞ!」 ちびまりさが入ったボール…じゃなかった、陰陽玉を選ぶ。 「じゃあ私はこの子!」 「では私はこの子ですね」 その後はスムーズに蓮子がちびれいむ。 メリーがちびさくやを選ぶのだった。 そうスムーズに決められるのなら、先に選べばよかったろうに。 …まぁ今更か。
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

53人が本棚に入れています
本棚に追加