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現在の欧州~
現在時間PM5:52
とある国の山奥に似合わぬ格好をしたものが一人。
紫
「たまにはこちらの世界を歩くのは悪くないかもね~自然がある場所は以外に綺麗だし。」
それは八雲紫(ヤクモユカリ)という名前の者だった。姿は人間そのものだが彼女は“妖怪”と呼ばれるものである。しかもかなり強力な部類の。
そんな彼女がなぜこんな場所にいるのかは、いつも通りの気まぐれだろう。
紫
「藍に仕事任せてきても見る価値はあったわねぇ。さて辺りも暗くなってきたしあちらに戻りましょうか。」
そう紫は“あちらの側”の世界に戻ろうとスキマと呼ばれるものを開こうとしたが、
紫
「あら、こんな場所に明かりが見えるわ…」
突然、森の奥の方に明かりが灯ったのだ。こんなのを見た紫は、
紫
「気になるから見に行きましょ♪」
特に突然現れたそれを怪しくも思わず、その光の方向へと向かい始めた。
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