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カッコ良い男がいたら、気になるのが女。
美人な女がいたら、気になるのが男。
……じゃぁ、美人な男が気になる私はどうなんでしょう?
「美空、まだあいつが好きなの?」
うんざりしたように言うのは、私のお友達の英華。
うんざりと言うより、もう呆れてるのかも。
「うるさいなぁ…。いいじゃん、好きなんだもん」
「私は友達として心配してやってるのよ。
だって、よりによって女装好きの“つぅちゃん”なんて…」
言ってから、英華は頭を振りながら溜め息を吐く。
「いいのっ!」
ほぼ毎日のやりとり。
英華の言いたいことは分かってる。
この桜恋高校に入学して早くも半年。
片想いし続けた相手は、女装が趣味の一応男子。
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