第二章

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まずは二人で渋谷に行き、人通りの少ない路地で一服する。 『ふぅぅ~。なんか一服出来ると落ち着くよね』 『わかる~!!!!あたしは家でも吸えるけど、優華ん家はそんな事したらお母さんに張っ倒されるよね。笑』 『うちの親うるさいからねぇ。自分も昔は悪さばっかしてたクセにね。』 『親なんてそんなもんでしょ。同じ道を辿ってほしくないだとか、自分はこう出来なかったからこうしてほしいだとか、自分勝手だよね。こっちの意志は無視か!?って話!!!!』 『本当だよね~。』 路地の片隅で女子トークが始まってしまった。 『お前達、何をしている!?』 『『ぇ??』』 優華と麗は固まっている。いつも捕まらないこの場所にお巡りがいるなんて………ヤバイ。どうしよう。 『制服で煙草なんて、捕まっちゃうよ?? ってか俺が捕まえちゃうよ♪なんてね。笑 今何してるの?俺らと遊ぼうよ。』 『びっっっくりしたぁ~!あたしまぢ焦ったんだけど!!!!!!』 『こんな近距離だったら走っても無理だと思ったよ。』 『ってか麗が走っても、お巡りのが走るの速いっしょ!!笑』 『キャハハハハ!!!!確かにぃ~~!!!!ウケるぅ~。笑』 スーツの若いおにーさん達は一瞬唖然とした後に、大笑いし出した。 かなりのツボだったらしく、ヒーヒー言いながら涙まで拭いている。そして大笑いした後に深呼吸をして、おにーさん達二人が落ち着くまでしばらく待った。 『君達本当面白い!! 若いってい~ね~。』 『俺らもこんな時代あったかね??』 『遥か昔にな。』 そんな会話をしながら優華と麗は目で会話していた。 (優華、どう思う??) (あたしはありなような気もするけど………麗はどう??) (うん、あたしもそう思う。可もなく不可もなく。相手の出方次第かな。) (確かに。ちょっとひっかけてみるか。) 『ねぇねぇ、おにーさん、おにーさ『ア・ツ・シ!!』』 !!?? 『俺の名前は篤志(アツシ)。おにーさんじゃなぃんじゃ!! んでこいつは准(ジュン)。』 『あらそう。んでさ、うちらこれからお昼なんだよね。』
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