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『オハヨー』
『おはよ』
『はよーざいまーすー』
キャハハハハ...ウンウン
ダヨネ~
ブォンブロロロ
チュン.チュン...チチ.チュン
カツカツカツカツ
ザワザワ ガヤガヤ
朝は色々な音がする。
挨拶する人、談笑する人、車の音、鳥の声、歩く音…………
雑踏の中にまみれて、平和だなぁ~と思う。
タッタッタッ
タッタッタッタッタッタッタッ
……………ん?
なんの音だろ?
タッタッタッタッタッタッタッタッ
『優華おっはよ~~!!!!』
バッシーン!!!!
っっ!!!!!??
『って優華、今日かなり気合い入ってない?合コンでもあるの?デート?』
『ぃったーーーぃ!!!!ってあんた、朝からひっぱたく事ないでしょぉー!!??』
『キャハハハハ!!!!ごめんごめんっ。優華なら平気かと思って。笑』
『あたしか弱いから、骨折れちゃったかも………』
『あ~、はいはぃ、そりゃ良かったですね。イケメン探して看病してもらえっ』
朝からじゃれ合っているのは親友の麗(レイ)だ。
麗は同じ学校に通う高校二年生で、一年の頃からの仲良しだ。
身長147㌢の小柄で、かなりスタイルも良く、美人だ。
その割には、それを鼻にかける傲慢さがなく、サバサバしていて男っぽいのだが、かなりの人見知りである。
なので、見た目で告白してくる奴は後を絶たないが、性格を知るとあまりの男っぽさに呆れられてしまう。ある意味、素直過ぎてしまうとゆーか………裏表がない。
その点、優華は身長157㌢でまぁまぁのスタイルだと思う。ただ、難点は胸がGカップもあって、バランスが悪い。
麗と性格は似ていてサバサバしているが、優華は猫を被るのがうまい。
『はぁ~ぁ、麗は黙ってれば可愛いのになぁ~。』
『黙ってればって、何よぉ~。あたしはいつでも可愛いわよ。』
『あ~、はいはぃ。麗はいつでも可愛いですね!』
『何その言い方ぁ~!優華ちゃんひどぉ~ぃ。泣』
♪キーンコーンカーンコーン♪
『やばっ!!予鈴鳴っちゃった!!!!麗走るよ。』
『ぇえ゛、優華待ってよぉ~』
『早くしないと遅刻になっちゃぅ!!早く、早くぅ~』
『待ってってばぁ~』
『教室まで競争ね、負けた方はジュース1本』
『くそ~、優華に負けてたまるかっ』
二人で教室までの距離を全力で駆け抜け校門をくぐった。
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