62人が本棚に入れています
本棚に追加
キッチンで規則正しい包丁の音が響く中、落としたてのコーヒーの匂いにつられてユノがリビングに現れた。
エプロン姿のジェジュンを見つける。
ユノ「おはよう、ジェジュン。今日はチゲ?」
ジェジュンは作業をしたまま声だけで答える。
ジェジュン「あ、おはよう。最近朝出前ばっかだったじゃん、たまにはね、やらないと、鈍っちゃうし。」
ユノ「ジェジュンの料理の方がみんな喜ぶんじゃない?」
ジェジュン「…止めてよ、照れるじゃん」
ユノ「本当の事言ったつもりだけど」
ジェジュン「あーユノ、みんな起こしてよ。そろそろできるから」
ユノ「OK」
ユノが去ったのを横目に見ながら、微笑むジェジュン。
メンバー同士の褒め合いはよくする事だが、やっぱり何度言われても心地がいい。
ジェジュンがそんな些細なしあわせを感じるている頃、心地の悪い夜を過ごした人物がぶつぶつ文句を言いながら起きてきた。
ジュンス「ジェジュン~納豆ある?」
ジェジュン「自分で見なよ、冷蔵庫くらい…って、ジュンス酷い顔」
どうやったらそんな風になるんだと言わんばかりの寝癖に目の下のクマ。
ジェジュンの手が一瞬止まる。
ジュンス「聞いてよ、ジェジュン。昨日チャンミンがさぁ…」
チャンミン「僕がどうかした?」
対象的な程に清々しい表情のチャンミンが現れ、ジュンスはあからさまに嫌な顔をしながらため息を付いた。
ジェジュン「なんかあったの?」
チャンミン「なにかって?なんの事?」
ジュンス「なんかって、チャンミンおまえなぁ。俺寝不足なんだけど!」
チャンミン「ジュンスが寝不足な事に僕が文句を言われる意味がわからない」
ジュンスの目が真ん丸に見開かれる。
信じられないといった表情だ。
ジュンス「やー!!誰だよ夜の夜中までペットに話し掛けてる奴!!」
ジェジュン「何それ?」
ジュンスの一際大きな声にユノがてこずってなかなか起きようとしないユチョンが跳び起きた。
ユチョン「何?今の」
ユノ「ジュンスだと思うけど…なんかあったか?」
最初のコメントを投稿しよう!