マンドゥンイ?

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日本の宿舎。 仕事帰りの5人は、無言のまま歩を進めていた。 玄関フロア付近、植木が並ぶ場所からガサゴソと物音がして、最初にジェジュンが気が着いた。 ジェジュン「ねぇ、そこになんかいなかった?」 ユノ「どこ?」 ジェジュンが自分が気付いた方角を指差し、他のメンバーも一緒に視線を向ける。 ガサッ…ガサ、ガサ… 全員が顔を見合わせた。 マネージャーはもう帰って居なかったし、5人で対処するしかない。 ジュンス「ファンの子とか?」 ユチョン「だったら、もう出て来てるでしょ?」 ジェジュン「いやストーカーみたいなのもいるから、最近」 ユノ「…とりあえず、確認するか」 ユノがそう言って、一歩足を踏み出した時だった。 植木の木々の間からひょっこり顔を出した白い犬。 チャンミン「マンドゥンイ!」 途端に駆け寄るチャンミンに4人がア然としている。 ジェジュン「あのさ、確かにマルチーズみたいだけど、マンドゥンイは韓国にいるじゃん」 チャンミン「いや、あんまりに似てるから…」 確かに、チャンミンが買っているというマルチーズにその犬はそっくりで首輪も同じ物を着けていて、メンバーも言葉が浮かばないのかただ驚いている。 ユノ「迷子?それとも捨て犬?」 ユチョン「かわいそう…」 チャンミン「・・・あの、飼っちゃダメ?」 4人「えーー!!!」
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