~序章~

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 『ごめんね』    僕は意味がわからず、彼女に返事を返した。そして彼女から返ってきたのは、僕を奈落の底へ突き落とすものだった。    諦めきれない僕は、何度も彼女に謝り、別れたくないと自分勝手で情けないと想いながらも、ひたすら彼女を説得した。しかし、もうすでに彼女の気持ちは固まっていて、僕が何を言っても無駄だとわかった時点で、黙って別れを認めることにした。
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