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「あー!!魔理沙だー!!ま~りさ~♪」
魔理沙「うわ!!フラン!!」
魔理沙と同じ金色の髪をサイドテールにし、霊夢と同じ紅い服に身を包み、背にはレミリアの黒く大きな蝙蝠の翼とは異なり、基部に七色に光る結晶のような飾りをぶら下げた奇妙な翼を生やしたこの少女は、レミリアの妹、『フランドール・スカーレット』である。
魔理沙や親しい者達からは『フラン』の愛称で呼ばれている。
普段は、地下で彷徨いているはずだが、今は先程の大轟音のおかげで、地下から出てきている。
フランドール「ねーねー、魔理沙~、遊ぼ~!!」
フランドールは魔理沙に抱き付きながら言うと、魔理沙は困ったような表情を浮かべて言う。
魔理沙「悪いな~フラン……今日はちょっと無理だぜ……。私はコレからレミリア達と霊夢の元へ行かなきゃいけないからさ!!」
フランドール「えー!!つまんなーい!!それじゃあ、フランも行くー!!」
フランドールは顔を膨らませると魔理沙にしがみついて、自分も付いていくと魔理沙に抗議しはじめる。
そんな妹を見つめ、レミリアは仕方がないとため息を吐く。
レミリア「魔理沙、フランも一緒に連れて行っても、いいかしら?……もし何かあれば、フランがいると、結構な戦力になるわよ……」
事実上、レミリアは自分よりも妹の方が優れた能力を有していることを理解している。
もし、今回博麗神社を襲ったものの正体が、自分の力ですら敵わなかった場合でも、妹が居るだけで、その戦局には大きな影響を与えることになる。
魔理沙「うーん……そうだよな~……。まっ!いっか……んじゃフランもついでに連れていくか!!」
フランドール「わーい!!やったー!!やったー!!」
レミリアの考えていることは、魔理沙にも理解できたらしく、フランドールを連れて行くことを了承した。
フランドールは大喜びしながら、ピョンピョン跳ねる。
レミリア「そうゆうことになったから、フランの準備もお願いね……咲夜」
レミリアが魔理沙とフランドールがいる方向とは逆の方を振り向いて言うと、そこにはいつの間にかレミリアの出掛ける用意を整えた咲夜がいた。
咲夜「かしこまいりました。……では、妹様の準備もしてまいります!!」
咲夜はフランドールの出掛ける用意をする為、再びその場から消えた。
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