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レミリア「じゃあ、後はお願いね!!」
美鈴「任せてください!!」
日除けの傘を持って、レミリア達は屋敷の門の前で、屋敷のことを、門番である美鈴に頼んだ。
だが、この門番はたまにさぼり癖がある為、あまり信用できない部分がある。
それでも、この館の門番を任される程の実力はあるのだが……。
パチュリー「大丈夫よレミィ、美鈴のことは私が見張っているから……」
紫の髪に、紫系の服を着た全身紫で統一された少女、『パチュリー・ノーレッジ』がレミリアに言う。
彼女はレミリアの親友であり、レミリアは彼女のことを『パチェ』と呼び、パチュリーも、レミリアのことを『レミィ』と呼んでいる。
パチュリーは魔理沙と同じ魔法使いだが、魔理沙と違い、彼女は純粋な魔法使いである。
外の世界に存在する有名な魔法使いの物語が書かれた本があるが、その物語の中では、人間の魔法使いと、純粋な魔法使いの話が登場する。
魔理沙とパチュリーはそれと似たようなものである。
怠け癖が入った門番と異なり、パチュリーは頼りになる為、レミリアは屋敷のことは、パチュリーに任せることにした……。
魔理沙「おーい!!準備は出来たかー?出来たなら先に行くぜ?」
魔理沙は既に箒に跨がり、直ぐにでも飛んで行ける準備を整えている。
レミリア「少しは落ち着いたらどうなの!!……じゃあ、行ってくるわね」
フランドール「行ってきまーす!!」
咲夜「パチュリー様、後は頼みます!!」
三人は残った館の住人に屋敷のことを任せ、屋敷を後にした。
既に箒に跨がっていた魔理沙は、先に神社へ向ってしまい、レミリアとフランドールはそれぞれ直射日光を避けるための日傘をさして空を飛ぶ。
吸血鬼という生き物は、いつの時代でも、日の光には弱い生き物故、なるべく肌が日の光に触れないよう、レミリアとフランドールは注意しながら空を飛ぶ。
二人のお目付け役である咲夜は、レミリアとフランドールの後ろで護衛をしながら空を飛んでいる。
フランドール「お姉様~!!アレ見てー!!」
しばらく飛行を続けていると、霊夢が住む博麗神社が見えてきたのか、フランドールが神社の方へ指を指した。
レミリア「どうしたのフラン?叫ばなくても神社は逃げないわよ……ってあらまぁ……」
咲夜「どうなさいましたか?お嬢様……ってこれはまた……」
見えてきた神社の裏側には、レミリア達がいる場所からでもよく見えるほどの大穴がポッカリと開いていた。
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