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西暦2305年。
太陽系で唯一生命に溢れていた緑の惑星、地球。そんな地球も荒れ果てていた。世界有数の大企業同士が世界統一の権力を巡って争っていたからだ。
軍事企業「ミラード社」。最先端の技術力と科学力で、最新の兵器を量産しては、全世界に輸出していた。その経済力に右に出る者はなかった。
製薬企業「クレスタ社」が現れるまでは。
クレスタ社は主に、新薬及び最先端の医療技術の研究、開発を行っていた。医療の現場で使われていた物の殆どがクリスタ社製の物のだった。
しかし、裏では生物兵器の開発も行っていた。
この2つの企業はやがて権力を巡り、争うようになった。これが後に人類史上最悪
の大戦争、<地球壊滅戦争>と言われるものである。
最新の兵器、戦車や戦闘機、又は新兵器を大量に投入し迎え撃つミラード社。
クレスタ社はこれに対抗し、極秘に開発していた生物兵器を使用した。これらの生物兵器はあらゆる動植物に遺伝子操作を加え、非合法な薬物による肉体強化を施したものだった。
ミラード社の最先端技術力で開発された兵器もさすがに無力だった。
勝利はクレスタ社の物となると誰にも思えた。が、ミラード社も敗北することを知らなかった。ミラード社は今までの技術力の粋を結集させ、ある起動兵器を開発する。それはメタルドール(MD)という、全長20メートルを超える、人型兵器だった。
さらにMD(エムディー)を改良し、戦闘に特化されたカスタムドール<KD>を開発する。
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