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―――やめっ!
静寂の教室に響き渡る試験監督の声と同時にペンが置かれる音が、一つ、二つと重なる。
「じゃぁ、後ろから前に答案用紙を回せ~」
少しがたいのいい男の試験監督がそういうと、後ろから答案用紙が回される。
「次の時間は実技となるから、動きやすい格好になって武道場へ向かうように」
―――テストが終わった
男誠一はテストが終わる=戦争が終わる
並の解放感だった
誠一が教室から出ると、廊下には少し身長が高い奴と髪の毛が長く、みたかんじねくらに見える男二人が待っていた。
「よう誠一、まさに最前線に出てた足軽のような顔だな」
ニコニコ笑いながらそういう奴は七瀬水城(ナナセ ミズキ)
こいつをどういう奴だ!と言うと、ヒーロー?リーダー?的な奴だ
「テスト‥無くなればいいのに‥だがっ!実技で取り戻す!」
と威勢よく水城に言い返すとニコッと笑い返す。
「あ、そーいやー、ちゃんと調節してくれたんだろなぁ?モロ?」
水城が『モロ』と言う奴に向けて言うと、水城の隣にいた髪の毛が長い少年が口を開く
「あぁ、ちゃんとおバカ回答でお前らと同じ位にしといたよ」
こいつの名前は師岡純平(モロオカ ジュンペイ)
師岡だからモロなのだ
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