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坂道が終わり、遺跡が目の前に広がった。
「古代文明が栄えていたと聞いたが、ここまで綺麗に残っているとはな・・・・」
タンザナイトが遺跡を見渡しながら言った。
竜山の遺跡は1000年前に滅びたと言われているが、人が住めるほど現存率は高い。
足跡が無いのを見ると奥の方に手掛かりがあるのかも知れないな。
「多分遺跡の中にも形跡は無いだろ。奥に行ってみるぞ」
そう言うとグレイが先頭で、遺跡の奥に向かった。
進んでいくにつれて、木が空を覆っていき、暗くなっていく。
「ネクロフィリアがいたらどうする?」
タンザナイトが隣を歩きながら聞いてきた。
「逃げる。そして、サラマンドラ達に力を借りる」
「逃げ切れたら良いけどな……」
「縁起でもないこと言うなよ。まだ10ページも書かれてないのにシリアスな展開作るんじゃねぇよ」
グレイが現実発言で空気をぶち壊した。
やっぱり消されるんじゃない?グレイ。
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