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その9 少女達の見る夢
私は立っている。
沢山の生き物の命の上に。
私は命を奪っている、奪ってきた。
それは生きる為のとても自然な事。
仕方ない、でも命の重みはわかってたハズ。
だから無駄に奪わない。
それはきっと、ただのキレイゴト。
キレイゴトでもいい。そこに僅かでも救いがあるなら。
…奪ってきた報いに今度は自分の大切な人が奪われるとしたら?
それを仕方ないと思える?
それが出来る?
私には出来ない。
私は嫌だから。失いたくない。
それもきっと自然な事。
それは狡い?
うん、そう思う。
でも別にいいんじゃない?それで。
私達だってただの生き物なんだから。
自分が生きたい、大切な誰かを生かしたいって。
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