その10 エピローグ

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その10 エピローグ

ヤツは、一瞬だけナルの命から離れた。 彼女は撃ち抜いた。臓器や骨を傷つけず、ただ隙間に針を通す様に。 そこに紅龍の生命力が働いただけなのだが。 リンの必ず助けるという想いと、ナルの生きたいという本当の願い。 2人は勝ち得た。 折り重なる偶然の糸を手繰り寄せて、束ねて。 夢を現実に引き寄せた。 …そんな彼女達を、共に在り、見守っていたい。 私はそう思った。 ――元・ギルドナイト
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