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えっと…
なぜ、今あたしの目の前に東雲社長が座っているのでしょうか?
「ここいい?なんて聞かれたらいいって返事するしかないよねぇ…」
そうなんです。
東雲社長に同席を求められたのです。
席なんていくらでも空いているのに…
「で?俺が可哀想っていうのうはどういう意味?」
怖いくらいの笑顔で聞いてくる東雲社長。
『いや…悪気があったわけじゃないんです。
ただ…これって東雲社長が、本人じゃなくても誰かがちゃんと考えてやっていただいてる講演会なんですよね?』
「とりあえずは俺自身がね。」
『それだったら余計に!』
「なんで?」
『その…折角時間を割いて考えたことが、時間を割いてしてる講演会がなんのためにあるの?って思っちゃいませんか?』
東雲社長は少し驚いていた。
けどすぐに少し笑った。
「女ってそんなもんだよ。」
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