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「もう食わねーの?」
「でも一生懸命食べてたし…ほら?」
伸びをして、その場でコロンと寝転がる。
「満足ならいいけどさ。」
「眠いのかな?」
「じゃあコイツは明日だな?」
袋から新たに取り出された物、それは…
「猫じゃらし。」
「え~!明日まで待てないよぉ!!」
「だってソイツ眠そうじゃん?」
「じゃあミーちゃんに決めてもらお?」
視界に入る猫じゃらしにランランとするまぁるい瞳。
「勝負あったんじゃない?」
ふわりと動かせば、身軽に踊る猫。
「キャー、本当にジャレてる。」
「さすが猫じゃらしだな。」
必死に追いかける姿が可愛くて、こんなにもジャレるのが可笑しくて…
なんかもう、止めれそうにない。
「遊んどけ、腹減ったろ?」
「あ、ゴメンね?ご飯作る。」
「いいよ、俺やるから。」
お兄ちゃんが作ってくれるの?
本当に!?
「ありがとー、お兄ちゃん。」
この猫に感謝、この上なし。
手際の悪い兄の料理する姿を気にしながら、見て見ぬふりで猫とジャレる。
だってせっかく作ってくれるんだもん。
1から10まで甘えたいじゃない?
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