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(なんでこんなに個性に富んでんだよ。)
大翔は個性の強い先輩達に疲れて、俯きながら溜め息を吐いていると、
「辛気臭いなぁ。なに朝から溜め息吐いてるんですか?」
「幸せ逃げますよ。」
大翔が頭を上げると1年の仲良しコンビ、
千石 ちひろ(センゴク チヒロ)と八幡 純也(ヤハタ ジュンヤ)が爽やかな笑顔を振り撒いてくる。
ちひろはボーイッシュで運動全般が得意な女の子で、
純也はなよなよしているが頭脳明晰な男の子で、
2人しか1年がいないからか、とても仲が良くほとんどの活動の際は一緒に行動している。
「別に溜め息くらい勝手に吐かせろよ。」
大翔はやさぐれ気味にそう言うが、
「まぁ…由里菜さんにあれだけ派手にフラれたんだから、分からなくはないですけどね。」
ちひろは純也の方を向き言うが、純也はそんなちひろの態度に、慌てふためいていた。
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