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大翔は寝たふりをしようとしてみたが、
肩を叩いてきた優子は大翔の思惑を読み取ったのか
「無視したらあんたが由里菜好きなのバラすよ!?」
そう低い声で言われたので嫌々振り向いた。
大翔が由里菜を好きなのを何故か優子は知っているようで、
逆らったりすると由里菜をネタに脅されていた。
「なんすか?」
大翔は素っ気なくそう尋ねてみる。
優子は化粧をバッチリと終えて大抵の男を魅力してしまう美人になっていた。
「いつものクイズしよーよ!」
優子は楽しそうに言ってくる。
大翔は元々頭の回転が良くクイズやトンチなどが得意なのだが、
何故かそれを優子に気に入られしょっちゅうクイズを出される。
(勘弁してくれよ…)
大翔はどうやら眠ることは出来そうになかった。
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