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8月の中旬蝉の鳴き声がうるさく感じるなか
アスファルトに照り返す日を浴びながら1人の青年が息を切らし走っていた。
「くっそ!なんでおふくろ起こしてくれなかったんだよ!」
走っているのは大学の登山サークル2年生の大槻大翔(オオツキヒロト)。
今日から合宿なのだが9時に大学に集合のはずが、
寝坊をして8時45分に起きてしまい走って学校に向かっていた。
「みんな時間にだけは厳しいからな。遅れたら殺されちまう!!」
大翔は汗をダラダラと流しながらも2分前に大学に到着した。
肩で息をしていると後ろから
「遅いよ!」
と怒鳴られた。
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