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大翔は痛みに耐えながらも笑みを返し、
どこに座ろうかと考えていると、
置いていかれていた由里菜がようやく追い付きバスに乗り込んできた。
「大翔あんたふざけんじゃないよ!」
由里菜の表情は般若の様になっていた。
大翔はその表情を見て青ざめながら謝っているのを見て、
「ホントあんた達仲良いわよねー。」
大翔と由里菜はその声のした方を見る。
そこには素っぴんで見た目だけなら中学生に見える
小柄な副部長の小沼 依子(コヌマ ヨリコ)がニヤニヤして2人をからかった。
由里菜は依子の言葉に過剰に反応して
「大翔と仲良いとか冗談でも勘弁してくださいよー!」
嫌がる仕草をしながら依子の前の座席に座った。
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